真理を探求するための方法(デカルト)

デカルト(1596-1650)は,その著書『方法序説』の中で,学問において真理を探求するための方法として,4つの規則を挙げています.現代に生きるわれわれにとっても極めて有益ですので,本日の講義「科学技術論」の中で受講生に紹介しました.

第一は,わたしが明証的に真であると認めるのでなければ,どんなことも真として受け入れないことだった.言い換えれば,注意ぶかく速断と偏見を避けること,そして疑いをさしはさむ余地のまったくないほど明晰かつ判明に精神に現れるもの以外は,何もわたしの判断のなかに含めないこと.

第二は,わたしが検討する難問の一つ一つを,できるだけ多くの,しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割すること.

第三は,わたしの思考を順序にしたがって導くこと.そこでは,もっとも単純でもっとも認識しやすいものから始めて,少しずつ,階段を昇るようにして,もっとも複雑なものの認識にまで昇っていき,自然のままでは互いに前後の順序がつかないものの間にさえも順序を想定して進むこと.

そして最後は,すべての場合に,完全な枚挙と全体にわたる見直しをして,なにも見落とさなかったと確認すること.

引用元:デカルト著『方法序説』(谷川多佳子訳)(岩波文庫)
Portrait of René Descartes by Frans Hals

日本伝熱学会北陸信越支部2020年度秋季セミナー(オンライン)に参加しました.

2020年10月3日(土)に開催された標記セミナーに参加しました.今回はオンラインで,特別講演(4件)のみで実施されることになりました.いずれもご講演も興味深く,また示唆に富んだ内容で,大いに刺激を受けることができました.

今後は徐々に対面で実施されるようになるものと考えられますが,遠方からでも参加できることや録画が残せることなど,オンラインセミナーのメリットもありますので,対面・オンラインのいいとこ取りができれば良いなぁと思う今日此頃です.

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研究成果を流体力学講演会/航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム2020オンラインで発表しました.

われわれの研究成果を2020年9月28日(月)にオンラインで開催された標記講演会で発表しました.オンライン会議には慣れているつもりでしたが,CiscoのWebexによる講演は初めてで,冷や汗をかきながら,なんとか発表を終えることができました.

講演題目:衝撃波との衝突により誘起された直方体形状物体の6自由度運動の数値シミュレーション
著者:坂村芳孝(発表者),中山勝之,大嶋元啓,後藤啓太

映画「ファーストマン」の映像は素晴らしい!

某サブスク動画配信サービスで,映画「ファーストマン」を観ました.これは,月面に立った最初の人であるニール・アームストロング(1930-2012)の伝記(First Man: The Life of Neil A. Armstrong)を原作とする映画で,彼がX-15のテストパイロットであった1961年から月面に降り立つ1969年までの出来事が描かれています.

本作では,彼や同僚(バズ・オルドリンなど)の人となりが丁寧描かれていて,彼等に対する印象が大きく変わりました(直接会ったことがないので,本当のところは確かめようがありませんが).

この映画で特に印象的だったのが映像です.光と影の使い方が絶妙で,記憶に残るシーンが多くありました.後期開講科目の「プレゼン演習」の参考にもなりそうです.

現在アメリカでは2024年までに人類を再び月面に送るArtemis計画が進められています.月面からの実況中継は8K映像になるのでしょうか?

新しいバージョンのJuliaをJupyterのカーネルに追加する方法

新しいバージョンのJuliaを手元のMacにインストールしてJupyter notebookで利用しようとしたところ,使用可能なカーネルのリストに追加されていないことに気が付きました.折角バージョンを更新したのにJupyterで使えないのはとても残念です.試行錯誤した結果,新しくインストールしたJuliaをカーネルに追加する方法(コツ)がわかりましたので,記録しておきます.

Step 0

新しいバージョンのJulia(ここではVer. 1.4.2)をインストールしたとします.

Step 1

以下のコマンドで現在登録されているカーネルを確認します.

jupyter kernelspec list

私の場合,以下の出力が得られました.この時点で,新しいバージョンのJuliaはまだ登録されていません(当然ですね).

Available kernels:
  julia-1.0    /Users/sakamura/Library/Jupyter/kernels/julia-1.0
  python3      /Users/sakamura/opt/anaconda3/share/jupyter/kernels/python3

STEP 2

新たにインストールしたJuliaのコンソールを立ち上げ,pkgモード上でIJuliaパッケージを追加・ビルドします(単に追加(add)しただけではダメでした).

(@v1.4) pkg> add IJulia
(@v1.4) pkg> build IJulia (←ここが重要)

STEP 3

Juliaコンソールに戻って,IJuliaパッケージをインポートし,Jupyter notebookを立ち上げれば,新しいバージョンのJuliaがカーネルのリストに追加されているはずです.

julia> using IJulia
julia> notebook()

実際,カーネルのリストを確認すると,以下の通り出力されました.

Available kernels:
  julia-1.0    /Users/sakamura/Library/Jupyter/kernels/julia-1.0
  julia-1.4    /Users/sakamura/Library/Jupyter/kernels/julia-1.4
  python3      /Users/sakamura/opt/anaconda3/share/jupyter/kernels/python3

古いバージョンのJuliaを使わないのであれば,以下のコマンドでリストから削除することができます.

jupyter kernelspec uninstall julia-1.0

映画「わたしは,ダニエル・ブレイク」を観ました.

本当に良い映画を観ると,人に話したくなる.昨夜観た「わたしは,ダニエル・ブレイク」はまさにそんな映画だ.

本作は,イギリスを舞台にして現代社会が抱える問題を淡々と描き,我々がよく口にする「合理性」が,単にある一面から眺めた場合のものに過ぎないことに気付かさせてくれる.

本作が文部科学省特別選定作品であることを映画の公式ウェブサイトで知った.大学入試の英語民間テスト導入に関して「身の丈発言」があった某大臣はこの映画をご覧になったのだろうか.もしまだであれば,是非ご覧いただきたい.

Raspberry Pi 4 + Ubuntu 19.10 server + X2Goで快適リモートデスクトップを実現してみた.

先日入手したRaspberry Pi 4 Model B (4GBメモリ)の性能は,本学学生の必携パソコンに求められる条件を(OS,メモリを除き)ほぼ満足しています.少し手を加えれば安価なLinuxサーバを自作することも可能だと思い,Ubuntu 19.10 server + X2Goをインストールしてリモートデスクトップ環境を実現してみました.本稿は,その過程を備忘録としてまとめたものです.他の環境での動作を保証するものではありませんので,予めご了承ください.

謝辞 本作業を進めるにあたり,日経Linux2020年3月号の特集記事「ラズパイ4のすべて」他,インターネット上の多くの情報を参考にさせていただきました.

目次

  1. ハードウェア
  2. 準備
  3. インストール
    1. イメージファイルの書き込み
    2. MicroSDカードから起動
    3. キーボードの設定
    4. ネットワークの設定
    5. システムの更新
    6. デスクトップ環境のインストール
    7. 日本語環境の設定
    8. X2Goのインストール

 

ハードウェア

  • Raspberry Pi 4 Computer Model B (4GB RAM)
  • MicroSDカード(64GB)
  • MicroSDアダプタ
  • HDMI-MicroHDMI変換コネクタ
  • USB-CーUSB-Aケーブル(給電用)
  • LANケーブル
  • USBキーボード
  • USBマウス
  • モニタ
  • ケース(なくてもよい)

 

準備

  • ラズパイ4の電源供給用USB-CコネクタとMicroHDMIコネクタとは隣接していて,一般的なUSB-CケーブルとHDMI変換コネクタでは互いに干渉してしまいました.そのため,HDMI変換コネクタをカッターナイフで削る作業が必要となりました.
  • MicroSDカードのフォーマットはFAT32形式です.私はmacOS付属のDisk Utilityで行いましたが,後で紹介するアプリRaspberry Pi Imagerでも可能です.
  • HDMI-MicroHDMI変換コネクタやUSB-CーUSB-Aケーブル,LANケーブルは100円ショップで入手可能です.

 

インストール

  • イメージファイルの書き込み
    • Raspberry Pi財団のウェブサイト からRaspberry Pi Imagerを入手.私の場合は,macOS用をダウンロード・インストールして使いました(他に,Windows用,Linux用があります).
    • Raspberry Pi Imagerを使って,MicroSDカードにUbuntu 19.10 server (64bit)のイメージを書き込みました.以前のようにddコマンドを使う必要が無くなりました.これは朗報です.
    • ただし,私の環境では起動時にHDMIディスプレイが認識されませんでしたので,イメージファイルと同じ場所に存在する設定ファイルuserconfig.txtの中に以下の行を追加しました(参考:日経Linux 2020年3月号,p. 78).

    hdmi_force_hotplug=1

    hdmi_group=2

    hdmi_ignore_edid=0xa5000080

    hdmi_mode=82

  • MicroSDカードから起動
    • イメージファイルを書き込んだMicroSDカードをラズパイ4に挿して起動させます.
    • ユーザ名「ubuntu」,パスワード「ubuntu」でログインすると,パスワードの変更が求められますので,設定します.

 

  • キーボードの設定
    • デフォルトではキーボード設定は英語になっています.ネットワークの設定でvimエディタを使うので「:」の位置を修正しておく必要があり,先にキーボードの設定を変更しておきました.

    sudo dpkg-reconigure keyboard-configuration

    • 設定画面が表示されたら,日本語環境を設定して,再起動

 

 

  • システムの更新
    • ようやくネットワークが接続されたので,ここでシステムを最新の状態に更新

    sudo apt update

    sudo apt dist-upgrade

  • デスクトップ環境のインストール
    • 普段使っているデスクトップ環境Xfceをインストールしました.

    sudo apt install xfce4

  • 日本語環境の設定
    • 日経Linux 2020年3月号,p. 87に従って,ロケールを「jp_JP.UTF-8」を設定し,タイムゾーンをTokyoに設定.再起動すると,デスクトップ画面が現れます.
    • システムのアップデートを行った後,日本語入力も設定しておきました.
  • sudo apt update
    sudo apt upgrade
    sudo apt install fcitx-mozc

  • X2Goのインストール

    sudo apt-add-repository ppa:x2go/stable
    sudo apt update
    sudo apt install x2goserver x2goserver-xsession

    • 手元のPCでクライアントを起動し,うまく接続されれば成功です.

Screen Shot 2020-04-03 at 9.21.21

本研究室の研究成果が公開されました.

残念ながら新型コロナウィルスの感染拡大を受けて中止となりましたが,日本機械学会北陸信越支部第57期総会・講演会および日本機械学会北陸信越学生会第49回学生員卒業研究発表講演会の講演論文が公開されました.

【日本機械学会北陸信越学生会第49回学生員卒業研究発表講演会】

  • 後藤 啓太・中山 勝之・大嶋 元啓・坂村芳孝,“OpenFOAMを用いた衝撃波に誘起される物体運動の数値シミュレーション” 日本機械学会北陸信越学生会第49回学生員卒業研究発表講演会講演論文集(2020)
  • 中野佑亮・大嶋 元啓・坂村芳孝,“大気圧誘電体バリア放電プラズマ流れにおける窒素分子の放射特性に関する研究” 日本機械学会北陸信越学生会第49回学生員卒業研究発表講演会講演論文集(2020)

【日本機械学会北陸信越支部第57期総会・講演会】

  • 坂村芳孝・中山 勝之・大嶋 元啓・後藤 啓太,“伝播する衝撃波によって誘起される剛体の運動” 日本機械学会北陸信越支部第57期総会・講演会講演論文集(2020)