小杉高校科学探求力アップ講座2021が終了しました.

2021年12月20日(月)(9:00~12:00)に小杉高校「科学探求力アップ講座2021」(第2回)を開催しました.第1回(11月1日)は小杉高校で講義を行いましたが,今回は会場を大学に移し,「飛行の原理」をテーマとした内容で講義と実験を行いました.

前半の講義では,揚力が生まれる理由を復習し,飛行力学の基礎(安定性)について学んでもらいました.

後半は,講義で使用したおもちゃ(われわれはマグナスカップと呼んでいます.作製にあたり,こちらの動画を参考にしました.)と,空を飛ぶ種(アルソミトラ・マクロカルパ)を模倣したグライダーを作製してもらいました.作製後は,会場を体育館に移して,実際に飛行実験を行いました.

オープンCAEシンポジウム2021で研究成果を発表しました.

オンラインで開催されたオープンCAEシンポジウム2021(2021年12月2日〜4日)において研究成果を発表しました.

  • 講演題目:OpenFOAMを用いた熱化学的非平衡流れの数値シミュレーション
  • 著者:坂村芳孝(登壇者)・中山勝之・大嶋元啓
  • 発表日:2021年12月4日

本研究で使用したソルバーhy2Foamの開発者であり,GitHubリポジトリ上で情報を公開しているVincent Casseau博士に深く感謝します.なお,本研究はJSPS科学研究費JP21K03880の助成を受けたものです.

JSME第99期流体工学部門講演会で本研究室の研究成果を発表しました.

2021年11月9日(火)にオンラインで開催されている日本機械学会(JSME)第99期流体工学部門講演会で本研究室の研究成果を発表しました.

  • 題目:OpenFOAMを用いた極超音速飛行体周りの熱化学的非平衡流の数値解析(Parkの2温度モデルに基づく数値解析コードhy2Foamの検証)
  • 著者:坂村芳孝(発表者)・中山勝之・大嶋元啓

本研究で使用したソルバーhy2Foamの開発者であり,GitHubリポジトリ上で情報を公開しているVincent Casseau博士に深く感謝します.なお,本研究はJSPS科学研究費JP21K03880の助成を受けたものです.

本研究室の研究成果が公開されました.

本研究室の研究成果が学術雑誌Shock Wavesに掲載されました.こちらからご覧いただけます.

Sakamura, Y., Nakayama, K. & Oshima, M. Numerical simulation of shock-induced motion of a cuboidal solid body using the overset grid functionality of OpenFOAM. Shock Waves (2021). https://doi.org/10.1007/s00193-021-01035-5

本研究は,ESI版のOpenFOAMに実装されている重合格子機能を用いて,伝播衝撃波との衝突によって運動する物体の運動が予測できるかどうかを確かめたものです.衝撃波管で行った実験結果との比較によって,OpenFOAMの検証を行いました.

アピールポイントは

  • OpenFOAM(v1706)の重合格子機能を使って,衝撃波を伴う高速気流中における物体の6自由度運動を予測できたこと

です.ごく短時間(5 ms程度)での比較ではありますが,流体運動と物体運動の連成現象を数値シミュレーションで再現できたことは,大きな前進だと思っています.さらに長い時間にわたって現象を再現できることが実証されれば,数値シミュレーションによる爆発飛散物の軌道予測・危険度評価を実用的なものにすることができるはずです.

なお,本研究はJSPS科研費JP21K03880の助成を受けたものです.

映画「サマー・オブ・ソウル(あるいは,革命がテレビ放映されなかった時)」を観てきました.

映画「サマー・オブ・ソウル(あるいは,革命がテレビ放映されなかった時)」を観てきました.

これは,1969年にニューヨークで開催されたハーレム・カルチュラル・フェスティバルの記録映像に,出演者(あるいはその家族)や観客のインタビューを加えて制作されたドキュメンタリーフィルムです.ニュース映像も使われていて,人種差別や貧困など,当時のアメリカ社会が抱えていた課題を知ることもできる映画です.アームストロングとオルドリンが月面着陸に成功したのは1969年7月20日ですが,この音楽フェスとちょうど重なっているのは,とても象徴的だと思います.

今やレジェントとなっているミュージシャン達の若々しい姿とパフォーマンスに魅了されました.特に,Sly & The Family Stoneの“Everyday people”とNina Simoneの“To be young, gifted and black”は圧巻です.

ARM版Juliaに期待

Juliaのアップデートを行うため,久しぶりに公式ダウンロードサイトを訪れたところ,次期リリースv1.70ではmacOS・ARM版が提供されることがわかりました.v1.7.0-rc1をダウンロード・インストールし,以下のコードを使ってJupyter lab上でベンチマークを行ったところ,結果は55秒程度となりました.Rossetta2で動作していると思われるv1.6.1では76秒ほどでしたので,1.4倍程度速くなっています.Apple M1ユーザにとって朗報です.

using Pkg; Pkg.add("BenchmarkTools")
using BenchmarkTools

function fib(n)
    if n<2
        return n
    else
        return fib(n-1)+fib(n-2)
    end
end

@benchmark fib(50)

テスト環境

  • Machine: Apple MacBook Air (Late 2020)
  • CPU: Apple M1 (8 cores)
  • OS: macOS Big Sur (Ver. 11.6)

映画「ミナリ」のこと

久しぶりに劇場で映画を観た.手元の割引チケットの使用期限が迫り,慌てて観に行ったのだが,運良く素晴らしい映画に出会うことができた.タイトルは「ミナリ」.韓国語でセリを意味する言葉である.劇中では韓国語が飛び交うが,正真正銘のアメリカ映画である.脚本・監督は韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョンで,半自伝的作品とのこと.

本作で描かれる韓国人家族の物語は波乱万丈で,ジェットコースターのように喜びと悲しみが繰り返される.そんな喜怒哀楽の中に垣間見える家族愛は本作の最大の魅力である.

映画の中で,へびを見つけて追い払おうとする孫に祖母が語る言葉が印象的だった.正確なセリフを覚えていないが,こんな内容だったと思う(著者のおぼろげな記憶に基づくもの).

ヘビを追うのはやめなさい(隠れてしまうから).ヘビは見えないよりも見えている方が良いんだよ.

そう,本当に気をつけなければならないのは目に見えない危険だ.示唆に富むセリフである.

先週読んだ小説の話

4月は本当に慌ただしい.時間があっという間に通り過ぎていく.記憶も次々と失われていくので,先週読んだ小説のことを記録しておきたい.

変わった鳴き声をもつクジラが太平洋に住んでいるらしい.その鳴き声の周波数は52 Hzで,類似の回遊パターンをもつシロナガスクジラ(10~39 Hz)やナガスクジラ(20 Hz)の声と比べてとても高い.不思議なことに,その鳴き声をもつクジラはたった一頭しか観測されておらず,そのため「世界で最も孤独なクジラ」と呼ばれているそうだ(参考:Wikipedia 52ヘルツの鯨

実際の音声(周波数を10倍に加工したもの)はこちら

先週読んだ小説『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ 著・中央公論社)では,登場人物をこのクジラになぞらえてストーリーが展開されていく.一見普通に見える人たちも私達には聞こえない周波数で助けを求めているのかもしれない.

良い小説は読み手に新しい視点を与えてくれる.本作はまさにそんな作品である.

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