原田マハ著「楽園のカンヴァス」を読みました.

 素朴派の巨匠アンリ・ルソーの名作『夢』(下図参照)と,それに酷似した架空の作品『夢をみた』をめぐって繰り広げられる美術品鑑定ミステリーです.本サイトで原田氏の作品を紹介するのは2度目(以前紹介したものは「翼をください」)になりますが,前作同様,史実とフィクションとが入り混じった,魅力的なエンターテイメント作品となっています.
 本書を読むまですっかり忘れていましたが,学生時代にパリのオルセー美術館でルソーの『戦争』を観たたことがあります.大きなカンヴァスを時間を忘れて眺めていたことを思い出しました.いつの日か,本作で取り上げられた『夢』も鑑賞してみたいと思っています.
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アンリ・ルソー 『夢』(1910年)

「アメリア・イヤハート 最後の飛行」読了。

以前ご紹介した原田マハ著「翼をください」のモチーフになった,アメリア・イヤハートの失踪事件に関するノンフィクション作品です.「翼をください」と併せて読むことをお薦めします.

印象的だったのは,彼女が乗った飛行機ロッキード・エレクトラの購入に際して,資金がパデュー学術研究財団を仲介する形で流れたということ.彼女がパデュー大学のVisiting faculty memberであったことと関係があるのかな…?

原田マハ著「翼をください」読了。

本学の客員教授・戸田信雄先生に紹介していただいて、手にした本。出張の際に電車の中であっという間に読み終えました。

「ニッポン」号による国産航空機初の世界一周飛行とアメリア・イヤハートの失踪事件をモチーフに作られた物語で、実名で登場する超有名人(ルーズベルト大統領夫妻、アルバート・アインシュタイン、山本五十六…)との交流も織り込まれていて、楽しいフィクションです。特に印象的だったのは、「あとがき」の中にあった

飛行前と飛行後ではまったく文章が変わった気がした。

という文章。これはたぶん本当なのでしょう。

この本のもとになった「アメリア・イヤハート 最後の飛行 —世界一周に隠されたスパイ計画—」を先日インターネットで購入しましたので、来週の出張に持って行く予定です。

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